「仕事をしてはいけない」と言われる苦痛。
「野原さんは、仕事しちゃダメ!!」
最近、社内でよく言われる言葉です。
近年、あまり怒られることがなかったのに、
何度も何度も怒られています。
自分ではあまり気付いていなかったのですが、
たぶん、僕は何でもかんでも自分でやりたがる性分なのです。
特に、今までにない新しいこと、一番最初になること、
人が困っている時に出陣すること、
混乱が生じている時に、わざわざそこに突入すること、
実は、大好物なのです。
今までやったことがなくても、最初はできなかったとしても、
とにかく食らいついて、寝食惜しんでやれば、
世の中、大抵のことはできるようになるんだろと思っている楽観主義者。
もちろん、そのためには、
時間も使うし、金も使うし、気力も体力もあらゆるツテも使う。
ただ、できるようになると、
もっとやりたがって没頭してしまう。
まさに、ある特定の事象にピクンと反応してしまう没頭、
bot(ボットー)です。(=久しぶりの高度なダジャレシリーズ。分かるかな?)
つい先日も、この没頭が発生した。
クライアントの一大イベントに向けて打ち合わせしていた時だ。
既に、そのイベントの大体の輪郭は決まっていたのに、
クライアントの社長とそこから話していたらアイディアが噴出して、
その結果、
「どうしよう、やりたいんだけれど、どこに頼もうか。。。」
ある制作物が必要となったのだが、
最大の問題は、もう残された時間がほとんどないということ。
これから専門業者を探して、短納期で対応してくれるところは皆無だろう。
もしあったとしても、特急料金が課せられるのは目に見えている。
社長の目には、私に向けて期待している言葉が見えていた。
それを二度、三度、見て見ぬフリをしたけれど、
そして言うのをグッと我慢したのだけど、結局、自分から言ってしまった。
さすが、歴戦の強者、
相手は一枚も二枚も上手であった。
「じゃ、僕がやりましょう!!なんとかなりますよ!」
社長は、ニコリと笑った。
それからやるべきことを手分けして、
僕はやったことのない領域だったけれど、絶対にできると思って取り掛かった。
そのイベントの前日まで、
いや、正確には当日の朝方まで、2人して準備に没頭した。
お互い場所は離れていたけれど、深夜になっても、
電話・メール・LINE・ドロップボックスを駆使して、頻繁にやり取りをした。
「こんな時間から、そんな修正要望出るの?!」というようなことまで出てきて、
そこには、社長の気迫とこだわりが感じられた。
それと同時に、
僕は試されている、と勝手に思ってしまったのだ。
「それは、さすがにもう無理ですよ。」
という言葉が、僕から発せられるのを予想しているのではないか、と。
ここまでくると、もう意地の世界。
相手に対してではなくて、自分の弱音を封じる闘いに突入した。
今回は、幹部の方たちにも誰にも相談せずのサプライズ企画だった。
なんだか秘密の作戦を遂行しているようで、そんな雰囲気が好きだった。
この結果、まだ見ぬ数時間後に、みんなが笑顔になっていたらいいねと思いつつ、
もしかしたら何も響かないのではないかとの不安もよぎる。
まさに「共闘」だった気がするし、濃厚な時間だった。
無事イベントも終わり、その日は、12時間も爆睡してしまった。
体感時間は15分くらいだったけれど。
おっと、いつものように、だいぶ話がそれたけれど、
だからこそ、僕は、「仕事をしてはいけない」と言われるのは、
とても苦痛なのです。
ただ。
最近は、この言葉のありがたさを痛感しています。(言うこと聞いてなくてゴメン。)
なにも、イジメられているのではなく、
僕を窓際族に追いやろうという密かな魂胆でもなく、
この言葉の意味について、十分に分かっているつもりです。
これは、今後の組織の発展を考えての発言なのです。
いま自分が担当しているクライアントは、
自分自身がやりたいと思っていてやらせていただいています。
それはとてもありがたいことで、お客様への感謝に尽きます。
どのクライアントも、今後のさらなる広がりを感じているので、
とても意義ある仕事なのでこれはこれからも変わらず続けます。
ただ、その他の細かいことについても、私はやたらと首を突っ込みます。
そんな時、この言葉が斜め後ろから飛んできて、
その仕事よりも、あなたがもっとやらなくてはいけない仕事があるんですよ~、
と強く戒められているのです。
普通は、自分以外の誰かがやってくれるとしたら、
マジで助かるわ~、と思って任せちゃいますよね。
それでも、やります、と言ってる僕に、
やってはいけない!!と言うのって、まあ、変わってますよね。
スピリタスグループには、4月から、新たにメンバー(税理士)が加入しました。
これで、グループの税務能力やアドバイスの深さや幅が格段に向上するはずです。
お客様にも、今まで以上に、もっともっと貢献できるようになると確信しています。
(★お仕事ください!!)
寒い寒い冬、戦場の最中、この時を待っていました。待ち続けていました。
まさに、援軍来たる!です。
4月から、僕たちの空気は、明らかに変わったと感じています。
風が吹いている。
組織力はさらに強化され、
僕自身は、もっとやるべき仕事をしなければならない。
もっともっと、ぶっ飛ばないと存在意義がなくなってしまうのです。
得も言われぬ苦痛と共に、楽しみが心の底から浮かんできて、
最近は、不気味な笑顔を浮かべて歩く日々です。
「マジでキテルわ~」とかブツブツ言いながら社内を徘徊して、
冷たい視線を十分に浴びている毎日です。
結局、「やりたがり!」なので、ドンドンやりまくります。
P.S. チームとして、共に闘い、敵を倒し、勝利を掴むことはとても大切なことです。
よって、その共闘能力を高めるために、
現在、新たな社員研修プログラムを開発中で、今月中には開始できる見込みです。
そして、まだみんなの了解は取っていないけれど、
今後の採用選考にも取り入れていきたいと考えています。
P.S.2「もうお前には頼まない。仕事やらなくていいから帰れ!」と言われるのが一番辛いです。
深夜2時に、こう言われてトボトボ帰ったことが、若い頃あったことを思い出しました。