僕たちは毎日、戦に出ている。
今日は、3月15日。
我々の業界にとっては、大事な1日。
個人確定申告の期限日なのです。
以前から、間接的には見てきたので、毎年の雰囲気や流れは分かるのですが、
スピリタスグループ内に会計事務所が加わって初めての確定申告シーズンを体験しました。
これほどまで期限に追われ、1日1日とカウントダウンしながら、
それでも、「やりきるしかなーい!」「おれたちならできる!」とか時々叫びつつ、
みんなで手分けしながら共同作業するのは、一種のお祭り感覚で心地よかった。
チームスポーツで、試合終了の時間ギリギリまで得点狙いに行く感じなのが好きです。
(すみません、、、私はあまり戦力になっていないことは自覚しています。
他で稼いできます。。汗)
このように、特別な意味を持つ日って、年に何度かあるのですが、
実は、振り返ってみると、毎日が仕事の期限日であり、
その一瞬一瞬でいろんな仕事にケジメをつけているのです。
絶対にやりきらなければならないし、結果にこだわらないといけないし、
目標を実現していかなければ前に進まない。
私は、お客様との会議や、セミナーでの講演や、新規の商談に出かけるなど、
念入りに準備に準備を重ねたり、特に気合いを入れて臨まねばならぬ時は、
「さて。戦(イクサ)に行ってきます!!」
と言って、会社を出ていきます。
その時、たぶん、スーパーサイヤ人並みに、背中から炎がでているはずです。
ちらっと振り返ると、だれも見ていなかったりもします。
実は、毎日、そして、毎回が勝負なのです。
私たちは、経営者の方々と一緒に仕事をさせていただいたり、
会話をさせていただく機会を得ることが多いです。
そんな時、目をつぶり、耳をふさぎ、
心の目でその場面を表現するとすれば、
おそらく、「果し合い」に近い状況なのかとも思います。
例えば、新規の商談で会社を訪問した時。
相手の社長さんは、こいつ(私)はどんなやつなのか?
○○さんに紹介されて来たけど、一体、ホントに良いやつなのか?
もしかしたら、こいつは、バカなんじゃないか?
さっきからベラベラ喋っているけど、詐欺師なのではないか?
笑顔はとても爽やか(?)なんだけど、本当は悪人なのではないか?、と。
きっと、心の中では、そんな感じで相手を診断しようとしているのです。
ビジネスの現場で、初対面で人に会った場合、
お互い、懐に刀を忍ばせながら、
右手で握手したりする感じの時もあります。
そんなスリルが、とてつもなくたまらない。
ちょっと考えてみれば、こんなことはなにも特別なことではなく、
昔から、普通にあることなんです。
ただ、昔なら、一度でも失敗すれば、
その場で切腹を命じられたり、
目上の人に進言して気にさわったりしたら最悪は打ち首になったり、
隠れ部屋に潜ませていた手下の連中が襲ってくるかもしれない。
そういえば、以前、伺っていた会社の部屋には隠しカメラがあったり(隠していたのだろうけど僕は知っている)、
テーブルの下には盗聴器らしいレコーダーが設置されていたり。
会社を出てから、尾行されているなんてこともあるわけです。
(全部、体験談です。)
まあ、そんなにアヤシイまれるのか?って気もするけど、
こんなの昔から当たり前のことなんです。
実際、私が日々接している社長さんたちは、
戦国武将(豪族ともいう)だったのではないかという風貌や性格の方が多い。
いまは、鎧の代わりにスーツ着てるだけだったり。
あっ、フンドシ一枚の裸一貫でやって来る経営者もいたんだっけか。笑
これは、極めて特別な事象としても、
今は、失敗、即、打ち首なんて時代ではない。そこが恵まれている。
だから、成功も失敗も、両方あるけれど、思いっきり行動することができる。
忘れかけていましたが、私は、一応、歴史学科出身なのでした。
(ほとんど学校行かずに、優秀な同級生からレポート借りまくって卒業できました。)
歴史を紐解けば、今の時代だけ例外なんてことはない。
それに、歴史は繰り返す。
歴史とは、主に人間の記録なんだから、人間の本質は変わらない点が多い。
人と接触する場合には、大袈裟かもしれないが、戦に出ているつもりで、
一回、一回、真剣に向かい合わないといけない。
削るべき時は削る。懐に飛び込む時は飛び込む。
次第に、後ずさりすべきときは上手くその場を抜ける、など。
目に見えるところ、目に見えないところ、その両方から、
相手には常に見極められている。
さて、明日からも心してかかろう。
P.S 先日、日光東照宮(=写真)に訪問しました。
春になって暖かくなったら、またひとつ、プロジェクトが開始しそうです。