変化には、変化で対応する。

代表ブログ

この度、5年余りお世話になったオフィスを解約し、移転することになりました。
移転先は、東京丸の内。シェアオフィスです。

誰もが予期していなかった新型コロナウィルスにより世界中の環境が激変したこの6ヶ月間。
打撃を受けたほとんどのクライアントにおける財務戦略の再構築や融資支援、新規のお客様への相談対応やサービスの立ち上げなどで奔走しまくった。当社としては、リーマンショック時の教訓通り、不況が訪れるとかえって新規案件も含めた”特需”に見舞われることになる。コロナによる業績悪化や資金繰りの問題が生じてのオフィス撤退ではないということは、念のため、冒頭で述べておきたい。ただ、この状況に直面し、とんでもなく大きな変化になると感じて、自らも変化するために具体的な行動を取ることにした。

4月初旬、緊急事態宣言発令の直前、沖縄にいた。(注:もちろん仕事)
宣言が発令されたら、飛行機も飛ばなくなり東京に戻れないのではないかと思い、急遽出張から戻って最初にした仕事がオフィス解約の申し入れをする電話だった。不動産会社の担当者から「なぜですか?」と聞かれて、「このコロナでもうオフィスがいらなくなったので」と即答した。飛行機の中で後戻りしないと固く決めていた。

もう、通勤の伴う固定のオフィスは必要ない。通勤ラッシュで揉まれて疲弊していたなんて、今思えば不思議だ。オフィスがなくてもどこにいても仕事はできる。パソコン開いてネットに繋げればそこがオフィスになる。もうとっくの前から、そんなスタイルになっていたのに。

もちろん、固定オフィスをなくすことでいくつかの障害や非効率なことは生じるのだろうけど、ここで抜本的に会社のスタイルを変革すると決めた。実際に、昨年末からじっくりと時間をかけて取り掛かろうとしていた諸々の施策が、ただその時期が前倒しになり、かえってスピードアップしたにすぎない。

しかし、いざ引っ越し作業を進めていくと、数々の喜怒哀楽が詰まったこの思い出深い空間との別れを前にし、様々な光景が一気に蘇ってきて、正直なところ感傷的になってしまった。いろんなドラマがここで繰り広げられたし、どれも大切な思い出だ。しかし、ここで区切りをつけて、3回目の移転を経て第4フェーズに突入する。

私個人を振り返れば、これまで利用頻度が高かったのは、自社のオフィスではなくて「東京駅」だった。新幹線に乗るにしても、羽田空港に出るにしても、地方のクライアントや取引先と外出先で打ち合わせするにしても、東京駅が基点になっていた。今後はさらに国内展開や海外進出も予定しているため、次の移転先は自ずと、便利な丸の内エリアになった。

コロナ、コロナ騒いでいるけど、時間も経済も止まることはない。すべての企業が倒産するわけでもない。ただ、今後、企業が抜本的に変革していかなければ生き残ることはない。息絶えていなくても、ただ膨れ上がった借入金の返済をするために事業を継続しなければならないのは悲しいことだ。そして、大企業も含めて業績は悪化し、働く人たちの給料も上がる見込みがなく、失業者も膨大に膨れ上がっていくはず。そんな状況から脱出しなければならない。
 
「オモシロイ未来を創る」は、当社が掲げている一貫した本気のビジョン。これを機に、このビジョンにも自分自身でもう一度向き合ってみた。

オモシロイ未来とは一体何なのか?これは、会社のビジョンなのか?いや、実際のところ、私個人としてのビジョンだった。この想いが強くなり、あふれてきて、気付いたら独立起業していた。また、そうした想いを持つ人がひとりでも増えてくれればいいじゃないか。そのくらいのノリで、具体的でもなければ大層なビジョンでもない。でも、大切な軸であり、ここは変わらない。

ただ、それを実現するために実行しなければならないことがある。
バリューとして掲げているのは、①Challenge(挑戦)②Create(創造)③Crazy(熱狂)。
全てに共通するのは、ある意味、常軌を逸して変化を内包しても突き進むということだ。人からどう言われようと、実はあまり気にならない。我々は創りたい未来を見据えていま行動している。

固定化したオフィスをなくすという挑戦、新しいスタイルに合わせた新しいサービスの創造、そして、時間を浪費することなく夢中になってやりがいのある仕事。そんな環境がより身近にやってきた。

もしかしたら、コロナ騒ぎがなかったら、現状からの脱出はできなかったかもしれない。これを恵みと捉えて、何を変革していくのかを決めて進めた。結果的に、失敗するかもしれない。でも、やってみないと失敗することもできないし、もちろん、成功することもない。やりたいことをやってみる。それでいい。その後に結果が思わしくなかったら、その結果を超越することをその次にやればいい。

何よりも、避けるべきは、現状維持という安楽リスク。
変化することを恐れず、どうせなら、変化を創り出す側になっていけば、とてつもなくオモシロイはずだ。

最後に、この半年間で何を変化させたのかを列挙してみる。

◆オフィス戦略の見直し
 ・オフィスの移転
  (シェアオフィスに移転:都内13拠点+地方都市拠点(京都・大阪・福岡)でタッチダウン利用)
 ・ワークスタイルの変革
  (通勤ナシのリモートワークを主体・業務委託&複業メンバーを全国各地から募集)
 ・地方へのサービス展開に向けた主要拠点マップの作成
 ・家賃&通勤費削減分をマーケティング予算と人件費とツール費用に充当
 ・週1回は全社顔合わせでのガッツリミーティング(終了後の食事付き)
 ・盛大なオモシロ懇親イベントの企画

◆新サービスの開始
 「オンラインで完結する財務戦略を」
 ①すべてオンラインで完結させる
 ②税理士がやらない財務戦略アドバイスをする
 ③テクノロジーと教育と情報をセットで提供する
 ⇒新たなスタイルで、GoToキャンペーンに負けないキャンペーンを近日発表予定

◆新会社の設立(7月7日の七夕誕生)
 コロナショックにより企業財務戦略の必要性を改めて痛感したことで新規事業創出へ
 ⇒財務戦略の有無と、財務の専門家人材の不足が企業の明暗を分けていく
 ⇒財務体質の強い会社は、積極的なM&Aや業界再編などを仕掛けて事業拡大のチャンスが広がる
 ⇒副業・フリーランス・時短など多様な働き方が広がり、個人として価値向上や収入増加、資産構築が必要となる

その他、個人的なことで言えば、
・電車に乗らない
・スーツ着用からTシャツ&半パンツの仕事スタイル(Zoom時のみ、ワンポイントワイシャツ)
・飲み会激減による断酒
・早寝早起き(6時前には起きる)
・運動(夜な夜な10kmランニング)&ジム通い
・Netflix鑑賞(梨泰院クラスは特にオススメ最高傑作)
・YouTube動画視聴
・所有書籍のkindle化と大量の読書
・断捨離(大量のゴミ出しとデジタル化)
 +ここには書かないこと etc.

スーツケースを浮かせて走りまくり、マスクしていないのに息はゼイゼイ。
飛行機や新幹線に乗りまくり。疲れてぐったりなのに席でPC開いて仕事。寝落ちしてたら次の地に到着。

これはこれでオモシロかったけれど、もうこんな世界とはオサラバした。

今年は潜伏宣言していたのに、あまりに激変の波がやってきて浮上してしまったじゃないか。
本当に、あっという間に時代は変わるもんだ。

会わないスタイル、ネットでのコミュニケーションにシフトしときつつ、
その分、実際に会えた時の濃厚な時間を人と共有していきたい。
今まで以上に、時間や触れ合いを大切にしていけると感じている。

さあ、さあ、また新たな「オモシロイ未来」へ!!・・・全国各地でお仲間募集中。

関連記事一覧